2012年6月17日日曜日
D-Boys製 M16A4レビュー =メカボ調整編=
箱出しで少し撃ってみましたが、ギアノイズがひどく、初速を計ってみたところとても公表できない数値が。。。ディチューンされていなかったのだと思います。
さらに撃ってみると飛距離はまずまずなのですが、急激に上昇したり左右に曲がったりと信じられない弾道をしています。
調整のため 分解してみます。前方の赤丸の六角ねじを外し、ピンを抜くとアッパーフレームが前方にスライドできます。
メカボックスまで分解するには後方の赤丸の六角ねじも外し、マガジンキャッチをグッと押し込み、フレーム左側から出てくる部分をねじのように回して外します。さらにトリガー上方にあるピンを抜き、ストックを前回紹介した手順では外すとメカボックスを取り出せます。
チャンバーです。透明のプラスチック製です。バレル長は50cmになります。
バレルを見るとグリスがびっしりついています。これが奇妙な弾道の原因だと思います。
クリーニングロットで1回軽くふき取っただけでこんなに汚れました。
ホップパッキンも汚れていたのでこちらもきれいにふき取ります。
バレルクリーニングして再び組みつけて撃ってみるとそこそこまとまった弾道になりました。やはりバレルの汚れが悪かったようですのでとりあえずチャンバーとホップパッキンはそのまま使用します。
次はグリップを外します。グリップ底部のねじを外します。
底部は放熱用の穴が開いたタイプです。G&Pなどのグリップもこのタイプですが、サバゲで使用する際は砂などが入ってこないのでしょうか??放熱のメリットとどっちを取るべきでしょうか?
モーター位置の調整はマルイのようにねじ受けプレートがなく、直接調整ねじでモーターを押すタイプです。
一切記載のない正体不明のモーター。マルイのモーターに変更しようかと思いましたが、とりあえずこのまま使用します。
メカボックスです。基本的にはマルイのコピーメカボックスですが、強化タイプになっています。
軸受けはベアリング軸受け。
ねじを外し、メカボックスを開けます。いろいろ興味深い内容です。
細部を見ていきましょう。
スプリングガイドはベアリングつきとなっています。ベアリングスプリングガイドはばねが縮む際のよれを吸収してばねの性能を引き出せるようになっています。
同様のベアリングつきのスプリングガイドはライラクスなどからカスタムパーとして販売されています。
これが公表できないような初速を生み出すスプリング。スプリングカットなどディチューンされている様子はありません。
非常に硬いスプリングですが、すでにばねが曲がっています。ばねが曲がっているとピストンが安定して押されないため初速が不安定になったり、最悪ピストンクラッシュする可能性があります。これは取替えです。
上からピストン、シリンダ、タペットプレートです。
ピストンは吸気穴付きで、レール部分は切込みが入っており、抵抗が少なくなるように設計されている強化・カスタム品になります。これれはそのまま使用します。
シリンダは内部を見ると筋のようなものが見えましたので抵抗の軽減と気密を取るために若干研磨して使用します。鏡のようにぴかぴかに研磨する方もいるようですが、私は若干のざらつきがあったほうがシリコングリスがその溝に残って潤滑になるのでは?と考え、研磨はある程度までしかしていません。
タペットプレートはノズルをマルイ純正に変更し、使用します。
ギアは強化タイプですが、グリスが非常に粘度があります。重機などに使われているグリスのような感じです。
とりあえずギアやメカボックス、ピストン、シリンダなどはパーツクリーナーで脱脂処理します。
こちらはマルイのM4 Sシステムです。このM4は私が始めて購入した電動ガンで非常に思い入れがありますが、メインからはずれ、部品取りとして静かに余生を送っていましたがついにばらばらになります。今回マルイの部品と交換と記載しているものはこちらから移植したものになります。
脱脂処理したあとシム調整をします。ガンジニアさんのyoutube公式チャンネルで紹介されているシム調整方法を参考にシム調整を行います。
強化メカボとなっているためマルイ純正と違い、矢印の部分に穴が開いておらず、ガンジニアさんで紹介されている方法でシム調整ができないので穴を開けます。
各種調整が終了したメカボックスになります。変更点はノズルをマルイ純正にし、スプリングはプロメティウスの90スプリングにした以外部品は純正のものになります。
ギアグリスが黒いのはタミヤのモリブデングリスを使用しているからです。
調整が終了し、組み付けてみました。ギアノイズもマルイ純正よりも若干うるさいかな?というぐらいの音になりました。
そして、ヒューズがなかったのでヒューズを増設します。たまにヒューズレス化してサイクルなどの効率アップを行う人もいますが、万一ギアクラッシュなどの不具合が起きたときに強い抵抗が発生すればヒューズが切れて安全装置として働いてくれますが、ヒューズがないと強い抵抗のまま電流を流すのでバッテリーに強い負荷がかかり非常に危険ですのでヒューズレス化は避けたほうがいいです。
分解の紹介し忘れましたが、マガジンキャッチを回す際にはボルトリリースレバーのピンを抜いて外さないと回せません。ちなみに、マガジンキャッチはこの分解方法が面倒だったたのとマガジンの保持力が弱い気がしたためマルイ純正のもにに交換しました。
調整後の数値です。初速は90m/秒前後、ジュール値は0.8前後で安定しています。サイクルは毎秒13発ほど。
弾道もマルイほどではありませんが、50~55mほどの飛距離で安定した弾道になりました。今使っているのはCYCの0.2g弾ですが、やはり0.25gなどの重量弾のほうが安定しますね。在庫がなくなったら0.25gか0.28gを購入しようかと思っています。
これで各種調整はひとまず終了ですが、ストックの取り付けが若干不安でサバゲの使用に耐えられるか未知数なので強化するかもしれません。その際はまた紹介します。
初の中華製のエアガンの購入でしたが、思っていたよりできは悪くありませんね。主に調整が必要なのはシム調整ですが、ガンジニアさんの動画で丁寧に説明されているので時間はかかりましたが、さほど難しくはなかったです。
若干の調整は必要ですが、それでも2万円で入手できるのならかなり安いですね。中華製のエアガンは国内のメーカーが出していないモデルが多数あるのも魅了です。壊れたとしても諦めがつくような値段ですし、皆さんもぜひ中華エアガンにチャレンジしてみてください!
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